小説 | 飛行機が高度を下げ始めた時 |
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1 到着 飛行機が高度を下げ始めた時から始まった頭痛は最高潮をむかえていた。 タラップから飛行機を降りると、暑い空気に覆われた。 凄く嫌な空気だ。初めてじゃないけど初めてのような感覚。 少し距離のある空港ターミナルまではバス、と思いきや、徒歩だった。 先ず、検疫。 イエローカードのチェックも無く、簡単な書類提出のみで、ほぼ素通り。 入国審査に向う、平和な国なので簡単に終了。 平和な国なので行列の割には待ち時間はかかる。 そして、荷物待ち。勿論平和な国なので結構待たされる。 インチョン、パリと2空港を経由してきたので半ばあきらめ気味に 待っていた荷物だが無事受け取れ、税関へ。 厳しいのか厳しくないのか分からないチェックを受け空港の外へ。 カバンには白いチョークでチェック済みの記し、 お気に入りの黒いカバンが…..。 イエローカード : 検疫の書類、色が黄色。予防注射の証明書みたいなもの。 |